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霊視

ゆゆゆ·1,215·投稿 2026.04.22·更新 2026.04.22

 幽霊をみる方法を教える。  1:名無し:25/12/23(火)18:33:42ID:XXXX  1、5分くらい暗闇を見続ける  2、そのまま暗闇に幽霊を強くイメージする  3、次からその暗闇を見ると幽霊がこっちをみてるコツは幽霊をイメージする時や中途半端だと失敗するぞ  数日前前から家に幽霊が出るようになった。  ネットの掲示板でたまたま見かけた「幽霊をみる方法」を興味本意で試してからだ。  その日の夕方は、暇を持て余していた。  ソファーへ仰向けになって寝っ転がっている。  いつの間にか飽きてみるのをやめたテレビの音がうるさく感じる。  だんだんと窓から差し込む光が弱くなっていく。  テレビを消し、部屋の隅の暗闇をじっと見つめる。  そうしている間にも日が沈み、だんだんと部屋が暗くなっていく。  暗闇も深く濃くなっていく。  どれくらい経っただろうか。  体感で五分以上暗闇を見つめていたと思う。  「まあ、もうそろそろいいか......」  暗闇を見つめたまま、そこに不気味な女の顔をイメージした。  ホラー映画に出てきた幽霊がモチーフだ。  髪が長いセーラー服の女で、顔は血みどろ、あごがえぐれている。  殺意と憎しみに満ちた眼差しをイメージし、延々それと見つめ合う。  いつのまにか室内は真っ暗になっている。  それに気がつくと、集中力が切れる。  もう暗闇には何もいなくなっていた。    次の日。帰宅すると、どこからともなく視線を感じた。  部屋を見回してみると、昨日イメージした女と目があった。  昨日イメージした場所と全く同じところに女はいた。  相変わらず殺意と憎しみに満ちた目をしている。  自分で作り出した存在なのに、一体なにがそんなに気に入らないのか理解に苦しむ。  そして、あっさりと幽霊が見えるようになったことを受け入れた自分に驚く。  強くイメージしたことで、脳がバグったせいだろうと、その時は軽く考えていた。    変化はすぐに起きる。  最初は自宅だけだったが、暗闇であればどこにでも、女が現れるようになった。  例えば、地下鉄の窓に姿が写ったり、薄暗い路地裏から視線を感じたりすることもあった。  ただの幻覚だと思っていたが、さすがに恐怖を覚え始める。実害が出ていないのが、救いだろうか。    ある晩、寝ている時に誰かの気配を感じて目を覚ます。  例の暗闇から恨めしげに視線を送るいつもの女と目が合う。  やっとの思いで眠りについても、今度は真っ暗な場所で、女に睨みつけられ続けるだけの夢を見る。  次第に食欲もなくなり、女のこと以外に何も考えられなくなる。  仕事も無断欠勤するようになった。    その日も朝からいつものようにソファーへ仰向けに転がり、女と見つめあっていた。  もうどれくらいそうしていたかわからない。  数時間どころか数日間、その状態で過ごしていた気すらしている。  最後にいつ水を飲んだのかも思い出せない。  喉がからからに渇いている。  女はいつのまにか、手を伸ばせば触れられそうなほど近くに来ている。  そんな状態であっても、ずっと目があったままだった。


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ゆゆゆ

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